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2009年6月

2009年6月29日 (月)

「桜姫」見ました

シアターコクーンで、「桜姫」を見た。
鶴屋南北の「桜姫」を現代劇バージョンと歌舞伎バージョンで公演するという試み。今日見たのは、その現代劇バージョンのほうである。
まったく歌舞伎の匂いはない。
南米を舞台にして、十字架を背負った聖者セルゲイや悪党ゴンザレス、お姫様にして娼婦のマリアといった非常に魅力的な人物たちが出てくる。
人間が生きていくことの、裏と表、聖と俗、光と闇、強さと弱さを見つめて描いていく脚本がじつにおもしろいと思った。
人間というのはこうして描くことにより厚みが見えてくる。もっと悪の部分を描こう!コマーシャルじゃむずかしいけどね。でも何かできるんじゃないかな。と思う。むずかしいかな。
刺激をいっぱい受けた。
記憶に残るセリフがあった。
「おれは現在だけしか信じない」
「生きてえな」
「生きてえよ」
役者たち、大竹しのぶ、白井晃、勘三郎、古田新太…もうみんなほんとにすばらしかったですよ!

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2009年6月27日 (土)

居心地のいい場所

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きょうは蒸し暑い日だった。だけど文句を言ってもしょうがないのだ。自分らで勝手に居心地のいい場所を見つけてくれ、と猫は言っています。

きのうは、神楽坂で友人のカメラマンhanaちゃんが個展をやっているので見に行った。
山口県の日本海上に浮かぶ小さな島、見島の写真が展示してあった。
私は見島へ行ったことはないが、hanaちゃんの写真を通じてその島の風景には親しみがあり、今回はひさびさに写真を見てなんだかなつかしいような気持さえ感じた。居心地のよさそうな人や風景の写真が夢のように並んでいた。

hanaちゃんとは1年半ぶりくらいの再会だった。

ところでその1日前、もう一人私が久しぶりに会った相手がいる。Kさんである。
そしてこれはまったくの偶然なんだが、じつは10年前の春、hanaちゃんとKさんと私とは、いっしょにテニアン島でロケをしていたのである。
テニアンは、何もない島なので、夜は真っ暗な海岸で「ビーチバー」と名付けて毎晩酒を飲んでいた。星や月を眺めていろんな話をしたものだ。

きのうの個展に私はKさんを誘っていっしょに行った。
3人がいっしょに顔を合せたのはそのテニアン以来、なんと10年ぶりというわけだった。

神楽坂のやきとり屋でビールを飲んだ。hanaちゃんの友人のMさんも加わり、思いがけずいろんな話で盛り上がった。
テニアン、見島、神楽坂、地球上の3つの場所がなんだかつながってきたようにも、酔った私には思えてきたのだった。

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2009年6月24日 (水)

グッバイ、レーニン!

「グッバイ、レーニン!」を見た。
この映画、はじめて見たのだけれど、しかし今という時代、地球温暖化や世界的な不況で、資本主義が行き詰まってしまっているように見えるこのタイミングで見ると、なかなか味わい深いものがあるんだ。
ベルリンの壁崩壊という事件は、東ドイツの社会主義が行き詰って、人々が自由を求めて壁に殺到し、ついには壁を壊して西側に流れ込んだというのがホントの話。
しかし映画の中で、主人公は、社会主義者の母のために、事実とは正反対のストーリーをでっちあげる。
つまり行き詰ったのは西側の資本主義のほうで、人々はお金や競争や出世よりも大事なものがあることに気がつき、東ドイツに大挙して押し寄せてきたというのである。
どうですか?このウソのストーリーのほうが、妙に真に迫ってきませんか?

ベルリンの壁が崩壊してから、今年はちょうど20年目にあたるそうだ。
8月には、このベルリンで世界陸上が開催される。

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2009年6月23日 (火)

そのまんま

最近、飲んだり食ったりの話ばかり書いている。
しかし、このブログは私の好奇心のおもむくところを正直に書くことを身上としているので、食べ物に興味があるうちは食べ物の話が多くなるのはしかたがないのである。
というわけで、昨夜は新橋の土佐料理の店、「そのまんま」へ行った。
「○○しちゅうがや!」と勢いのよい土佐弁のお母さんがいて、テーブルの上の炭火で高知から直送の新鮮な魚を焼いたり、鍋で煮てくれる。

なかでもエガニというちょっとワタリガニに似たカニのぴんぴん生きているのを、生きたまんま、モチ焼き網に押さえつけて焼くのなんかは、イギリスの動物愛護協会が見たらなんというだろうかと心配になるのだが、断末魔のケイレンを見せながら赤くなっていくのを眺めているのは野趣がある。いっしょに行ったI竹さんは残酷なのが苦手なので眉間にしわを寄せてせつなそうな顔をしていた。

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「わー、卵がいっぱいがや!よかったなー」
しかしお母さんは一向にカニに同情を示すようすもなく、いそいそと解体を手伝ってくれていた。

「しめは鯨の鍋でええがや?」
ウネスという最上部位をおしげもなく入れた鍋は、さっき絶命したカニのことも忘れてしまうぐらいうまかった。
この汁をご飯にかけて食う。
うまいのなんの。息継ぎもせず約5秒で平らげたよ。

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そのあとは隣のテーブルにいた美女二名と仲良くなっていっしょに飲み始め、そのうちお母さんも中に加わって、みんなで終電ぎりぎりまで楽しく飲んだのでした。

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2009年6月21日 (日)

見えないものを伝えよう

日曜日の今朝見たテレビ。

NHK課外授業ようこそ先輩 「見えないものを伝えよう」

俳優の篠井英介が先生となって、「見えないもの」「形のないもの」を伝えることの技術、その楽しさを、子供たちに教えるというものだ。
表現ということの、たいせつな根っこが語られている気がして、ハッとさせられた。
圧巻は子供たちが演じる「桜の園」。子供たちが、真剣に、「見えないもの」を伝えようとするのだが、その表現力にドキッとするよ。

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2009年6月20日 (土)

太陽と風がいいんです

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きょうは、太陽と風が素敵な日だった。
猫も花も気持ちがいいだろう。

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2009年6月18日 (木)

中野探検記

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中野がおもしろそうだ。
ぜったいおもしろいに違いない。
なぜ、と言われるかも知れないが、直感とか、ひらめきとか、啓示とかいうものはだいたいそういうものだ。突然くるのである。
というわけで、きのうは友人のYさんを誘って決然として中野探検に乗り出したのである。

中野駅北口を出ると、目の前にまっすぐ伸びるのが、中野サンモール商店街。それを背骨とすると、肋骨のように、左右に無数の路地が走っている。それらの路地をさらに縦に細い路地が結んでおり、クランク状に曲がる路地があり、行き止まりがあり、複雑で無秩序な一大飲み屋街が形成されている。このエリアを香港の九龍城に例える人もいるという。

歩いているだけでも楽しい。
飲めばもっと楽しいに違いない。しかし、目移りして困るのである。
まずはどこかに入ってビールを飲みながら作戦を練ろうということになった。
とりあえず入ったのが、「ウロコ」という半分屋台みたいなお店。
テーブルの上の炭火でハマグリやししゃもを焼きながら、生ビール。開放感にどっぷりひたる。
目の前を人々がそぞろ歩いている。この街は若者が多い。
まだ明るい。夜はこれからだ!

店を出て、北へ向かって歩く。焼き鳥屋に入ろうと作戦は決めてある。
路地から路地へ歩いているうちに、映画のセットのような、鍵形の道が交わる場所に出た。何軒かの焼き鳥屋が軒を並べている。「鳥聖」という店を選び、中に入った。
青森シャモロックがこの店の名物だ。シャモロックのねぎ間、シャモロックのレバー、シャモロックの砂肝、と次々に平らげながら熱燗を流し込んだ。
なかでもシャモロックの手羽先はいいよ。骨までしゃぶりたくなるおいしさだ。

店を出て、さらに路地を奥へ入っていく。どんどん深みにはまりたくなる街である。
行き止まりの袋小路、かなりあやしい感じのスナックの看板があった。「ユンケル」と書かれていた。
階段を昇って、恐る恐る店に入ると、私よりも年上のママが一人でテレビを見ていた。
このママがじつに楽しい人だった。若いころは和文タイピストをしていたというが、そういえばそんな仕事があったんだねえ。

あっという間に終電タイムだ。
もっと歩き回りたかったんだけど。
ぜったいまた行こう、中野。


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2009年6月16日 (火)

3Gなやつら

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これは、「プチプチたらこさん」。
うしろにいるのは、「手のりたま」。
このほかにごまふあざらしの「ゴーゴーごましおくん」や、牛の「どこでモーすきやき」もいる。
ごましおくんは、酔っ払った夜、マジックで落書きして凶悪な顔にしてしまった。
3GのCGのようなプラスチックの質感と素朴な顔のマッチングが気になるやつらだ。
かわいいと言っても過言ではない。
最近、このプチプチたらこさんにいろんな顔があるということを聞いた。

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2009年6月14日 (日)

猫のテラス

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この石段は、我が家からゴルフ練習場へ歩いていく途中にあるのだが、このあたりは野良猫たちの住みかともなっている。
ご覧のように気持ちのいいテラスがあり、天気のいい日には猫たちが思い思いにくつろいでいるのだ。
私もここで寝転がりたいと思うことがよくある。

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2009年6月11日 (木)

伝説のツールー麺

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かつて西新橋三丁目の交差点近くに伝説の中華料理店「王府(ワンフー)」はあった。
この店の名物料理が、伝説の「ツールー麺」である。
冷たくてお酢をきかしたスープにとっぷりとひたったふかふかの麺。これが二日酔いの日には最高なのであった。
王府が閉店してから、世界中どこを探してもツールー麺は食べられなくなった。
噂を聞いて大阪まで探し求めて行った者もいたが、ツールー麺には出会えなかったという。
あれから10年以上にもなる。
ところが、この伝説のツールー麺を、まったく同じ味で今も出している店があったのである。
山の上ホテルの「新北京」だ。
値段はあのころよりもちょっと高いが、まぎれもなく本物のツールー麺である。

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2009年6月10日 (水)

荏原町養生所

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江戸時代のセットみたいですが、おいしい酒を飲ませてくれる店であります。
店主の初代飯塚全兵衛さんが、酒飲みの気持ちを知り尽くした酒と料理で、傷ついた現代人の心を癒してくれます。
だから養生所なんだと思います。

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気持ちよく酔えるので、たくさん飲んでも不思議に翌日残らないです。
寒い季節は鴨鍋がうまいらしい。今から冬が楽しみであります。

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2009年6月 9日 (火)

おかえり、人差し指!

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GWにウクレレを練習しすぎて、左手の人差し指が親指のように腫れて(イメージ)、かさぶたのようにゴワゴワしてきて(イメージ)、指全体がしびれたようになり、痛くて弦を押さえられないのはもちろん、パソコンのタイプができない、熱いお茶の入った茶碗を落としてひざをやけどしたり(事実)という悶々とした状況が続いていた。
でも人間というのはたいしたもので、いつしか人差し指をまったく使わないでコードを押さえる方法をマスターした。お茶も右手で飲むようになった。
そのうち、おそろしいことに、中指まで同じように腫れてゴワゴワして痛くなってきたので、弦を一音ずつ下げてテンションを緩めるなどの非常手段をとったが、いよいよごまかしきれずに、この1~2週間はウクレレを弾くことを断念して暮らしていたのである。
その甲斐あって、一時は再起不能かと思われていた左手人差し指であるが、だんだんとしびれがおさまり、指先の感覚が帰って来たような気がする。
おかえり、人差し指!
次の週末にはウクレレを弾くことができるかもしれない。
写真は、夜でもご近所に気兼ねなく練習できる「弱音器」。山野楽器で見つけた。

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2009年6月 6日 (土)

鼈(すっぽん) 

郷土料理対決第一戦は、六本木の鹿児島料理の店『黒薩摩』で行われた。
私は黒豚が好きだ。黒豚のハム、黒豚のソーセージ、黒豚の味噌。仕上げはもちろん黒豚のしゃぶしゃぶ。黒豚をあらゆる角度から研究した料理で、黒豚を味わいつくすことができたのだった。
テーブルの上のメニューには、数十種類の芋焼酎が紹介文付きで載っている。
どうせなら普段飲んだことのないやつにしよう。私が選んだのは、『鼈(すっぽん)』という名前の焼酎だ。黒麹の甘みとコクがしっかりと引き出されていて、うまい。
いきなり高得点をたたき出した鹿児島。次回は北海道料理と対決である。

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2009年6月 5日 (金)

かわはぎ肝和え

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終日曇り。暑くもなく、適度に湿度があり、こういう日に半袖を着て歩くのが好きだ。
二宮の『七福神』で、かわはぎのお造りをつまみに、きりりと冷えた酒を飲んだ。
肝に醤油をたらし、箸で少しずつときながら、そこに薄造りのかわはぎをつけて食べる。純米吟醸がよく合うんですこれが。

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2009年6月 1日 (月)

端午の節句とちまき

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いま中国では端午の節句である。
端午の節句には、ちまきを食べてお祝いをする。日本と同じだ。でも中国のちまきは日本のように甘いお菓子ではない。もち米と具を竹の皮で包んでほっかほかに炊いたものだ。
きょうのランチは、新橋駅ビルの中華料理屋『東(あずま)』でちまきを食べてお祝いをした。
この店では、ちまきは「ばーつぁん」と呼ばれる。なぜそう呼んでいるのか、一緒に行った中国生まれの曾さんも「わからない・・・」という。
以前台湾に行ったときに、ちまきはお祭りのときに一家のおばあちゃんが作るのだと聞いたことがあるが、だから「ばーつぁん」と呼ぶのだというのは間違いである。
台南の町を一人で歩いていたときに、小さな屋台風の店に入ってちまきを食べた。でっかいちまきで、具もたっぷり入っていて、一つ食べるとお腹いっぱいになった。ばあちゃんの味だね。

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